ホーム・インスペクション・

おとり物件の見分け方|不動産歴20年のプロが教える3つのチェ...

  • 固定資産税の起算日、関東と関西で違う理由|大阪の宅建士が解説 

  • 西成区の不動産売却|長屋・空き家・相続物件の査定と売り方

    おとり物件の見分け方|不動産歴20年のプロが教える3つのチェックポイント

      ネットで見つけた良い物件。問い合わせたら「まだ空いてます!ぜひ来店してください!」と言われた。

      来店した。

      「すみません、さっき決まっちゃいました。でも似た物件ありますよ」

      こんな経験をされた方は少なくないと思います。

      これが「おとり物件」です。実際には存在しない物件、あるいは既に埋まっている物件をネットに掲載し続けて問い合わせを集め、来店させてから別の物件に誘導する手法です。

      この記事では、不動産歴20年の経験から、おとり物件の見分け方と防ぎ方をお伝えします。

      おとり物件とは

      おとり物件とは、客寄せを目的として、実際には契約できない物件情報を広告に掲載する行為です。宅地建物取引業法で禁止されている違法行為であり、公正取引委員会の不動産の表示に関する公正競争規約にも違反します。

      にもかかわらず、現在もこの手法を使っている業者が存在するのが実態です。

      おとり物件にはパターンがある

      おとり物件には大きく3つのパターンがあります。

      1つ目は、そもそも存在しない物件です。架空の住所や条件で作られた物件情報を掲載するケースです。これは悪質な業者に多く見られます。

      2つ目は、既に成約済みの物件を掲載し続けるケースです。契約が終わっているのに、サイトから情報を削除せず、問い合わせを受け付け続けます。「更新が追いついていない」と言い訳する業者もいますが、故意に残しているケースが少なくありません。

      3つ目は、条件が実際と異なる物件です。家賃や初期費用を実際より安く掲載して、来店後に「この条件では無理でした」と別の物件を紹介するケースです。

      見分け方は3つある

      おとり物件を見分けるポイントは3つあります。

      1つ目。相場より明らかに安い物件は疑ってください。同じエリア、同じ広さ、同じ築年数の物件と比較して、家賃が1万円以上安い場合は注意が必要です。「なぜこの物件だけ安いのか」を自分で考えてみてください。理由が見当たらなければ、おとりの可能性があります。

      2つ目。写真が異様にきれいな物件は注意してください。築年数が古いのに、まるで新築のような写真が並んでいる場合、別の物件の写真を流用している可能性があります。特に室内写真が広角レンズで撮影されたものばかりで、外観写真がない物件は要注意です。

      3つ目。問い合わせた際に「来店しないと詳細は教えられません」と言われたら疑ってください。物件の所在地や具体的な条件を電話やメールで教えてくれない業者は、来店させること自体が目的になっている可能性があります。

      防ぎ方はシンプルです

      おとり物件を防ぐ方法は、実はとてもシンプルです。

      問い合わせの段階で「この物件は現地で内見できますか?内見の日程を決めたいです」と聞いてください。

      本当にある物件であれば、営業マンは喜んで内見の日程を調整します。現地案内を渋る、来店を強く勧めてくる、「まず来てから案内します」と言う場合は、おとりの可能性が高いと判断して差し支えありません。

      内見させないのは、そこに物件がないからです。

      同じ物件が複数のサイトに載っている場合

      不動産ポータルサイトを見ると、同じ物件が複数の不動産会社から掲載されていることがあります。これ自体は違法ではありません。不動産業界では、売主や貸主から依頼を受けた物件情報を、複数の仲介業者が共有する仕組み(レインズ)があります。

      だからこそ、「どの物件を選ぶか」よりも「誰に頼むか」の方が重要なケースが多いのです。

      同じ物件にたどり着くなら、信頼できる担当者を選んでください。物件の良い点だけでなく、リスクや注意点も正直に教えてくれる担当者を選ぶことをお勧めします。

      まとめ

      おとり物件は違法行為ですが、残念ながら完全にはなくなっていません。消費者の側で見分ける力を持つことが、自分と家族を守る手段になります。

      相場より明らかに安い、写真が不自然にきれい、来店しないと詳細を教えない。この3つのうち1つでも当てはまったら、一度立ち止まってください。

      お部屋探しで不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。物件のURLを送っていただければ、プロの目線でチェックしてお返しします。

      不動産屋に選ばれるのではなく、不動産屋を選ぶ。その判断力を持つことが、良い住まいに出会う第一歩です。


      TKグランクス株式会社 代表取締役 川原 貴諒(宅地建物取引士) https://tk-granks.studio.site/

      導入事例一覧へ戻る